今、前橋では梨がおいしい時期です。先日、近所の農家さんの直売所で、2キロを買って食べていますと、さらに翌日、たくさんの梨を頂きました。さすがに生食では限界が・・と思い、レシピを調べて「梨のコンポート」に初挑戦しました。
皆さんもこんな風に食べ物を残したり、捨てたりしない工夫は、ふだんからされていることでしょう。
今回は食品ロス削減のために、これならもっと私もやれるかな・・と思えた話題を紹介します。
私たちはしばしば「食品ロス」という表現を目にしますが、実際にどのような状況のことをいうのでしょうか。
◎食品ロス
「食品ロス」とは、本来食べられるのに捨てられてしまう食品のことです。食べ物を捨てることはもったいないし、環境にも悪い影響を与えてしまいます。
食品ロスは大きく分けると、次の2つ
1 事業活動を伴って発生する食品ロス・・「事業系食品ロス」
2 各家庭から発生する食品ロス・・・・・「家庭系食品ロス」
では、日本ではどれくらいの食品ロスが発生しているのでしょうか。(下図参照)
日本の食品廃棄物等は年間2,531万トン。その中での「食品ロス」の量は年間600万トンになっています。(平成30年度推計値)
日本人の1人当たりの食品ロス量は、なんと1年で約47kg!これは日本人1人当たりが毎日お茶碗一杯分のごはんを捨てているのと同じ量とのことです。
「食品ロスの削減」で私たちができること
その1(事業系食品ロスの削減)
◎「てまえどり」しています!
スーパーやコンビニの商品棚の奥に手を伸ばして、期限表示が少しでも長いものを買おうとしていませんか。この気持ちはよくわかります。
でも、それで残された手前の商品は、食品ロスになりがちです。私は棚の手前にある販売期限の迫った商品を買う「てまえどり」をしています
その2(家庭系食品ロスの削減)
◎余分な食品はフードバンクへ
フードバンクは、食品企業の製造工程で発生する規格外品や、個人、団体等から寄付された食品を支援が必要な人へ無料で提供する活動をしています。群馬県内に8つのフードバンク活動団体があり、寄付を受け付けている食品は以下のとおりです。
・1ヶ月以上の賞味期限のある物
・常温保存可能な物
・未開封な物
・破損していない物
この頃は、生協や郵便局でも、寄付を受け付ける回収ボックスが設置されているところがあります。1年以上の賞味期限があるものなど、しまい込んで忘れてしまう前に、今、必要としている人へおすそ分けしてみませんか。
いかがでしたか。少し意識して行動するだけで、その積み重ねが大きな食品ロス削減につながります。私も小さくても、もう一歩、取り組んでみようと思っています。
出典
農林水産省ウェブサイト/
食品ロスとは
小売店舗で消費者に「てまえどり」を呼びかけます
群馬県ウェブサイト/
フードバンク活動・フードドライブについて
=プロフィール=
プラン行政書士事務所 代表行政書士 中西浩子
日本で暮らしたい、農業をはじめたい
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