葬儀にまつわるあれこれ(その2)

2022/02/10
最近のコロナ禍、新しい生活様式と称されるものの中で、人が集まるセレモニー(結婚式、葬式、会食等)は、本当に大きく変化してきたことを感じます。
今回は葬儀にまつわるあれこれの2回目です。

【1】 葬儀はいつから始まる?
【2】 最近のお葬式事情
【3】 一般葬と家族葬

【2】 最近のお葬式事情
驚くほど変わったお葬式として、
・ドライブスルー葬儀
参列者は葬儀場が用意した専用レーンに車を進め、車を降りることなく香典の受け渡しや焼香を行います。受付として、専用タブレットでの記帳も行えるものもあります。
・移動式葬儀車
荷台部分が小型の葬祭ホールに変形する自動車で、祭壇を飾って棺を安置すれば、故人の思い出の場所や施設、会社など、どこでも好きな場所でお葬式を行えます。

(参考記事:東京新聞)
コロナで加速 変わる、弔いのカタチ:東京新聞 TOKYO Web (tokyo-np.co.jp)

通常のお葬式でも、大きな葬儀場で大人数が集まっての葬儀はほとんど行われなくなりました。
また、小さめの葬儀場で行われるお葬式でも、現在は時間をずらして参列する形式で、接触を避ける方法がとられています。通知している葬儀開始時間の1時間以上前から、会場が設営されており、参列者は順次お焼香を済ませ、帰っていきます。

【3】 一般葬と家族葬
現在は「家族葬」といわれる近親者のみで行うコンパクトな葬儀の形式が増えています。
確かに料理や返礼品の数が一般の葬儀に比べ少ないことから、費用の総額は低くなる傾向があります。一般葬に比べ内容も自由なものを選択でき、故人と少人数でお別れをしたい場合に好まれているようです。
 ただ、固定費(会場費、棺、霊柩車等)は同様にかかるため、参列者が少ない家族葬は香典も少なく、自己負担が多くなるため、必ずしもコンパクトだから安いとは言い切れません。
また、別居していた親の人間関係は、娘、息子にも、なかなか把握できてはいないもの。親世代の友人関係、サークル活動や地域コミュニティでのお友達がお別れを言いたかった・・といって、後日弔問のために自宅を訪ねる方も多くなります。
香典は相互扶助の意味合いをもち、葬儀を行うことで発生する金銭的負担を参列者で軽くすることができます。一般葬は、皆で故人が亡くなった悲しみも、負担も少なくすることができるともいえます。

葬儀の形式を決めるには故人の希望を踏まえて、家族でよく話し合い、全員が納得する形を選びたいものです。
ちなみに、我が家で夫に葬儀の形式を確認したところ、「絶対に一般葬!」とのことでした。群馬では、地方新聞に訃報を掲載してもらうので、その節は皆さんで盛大に送ってくださいませ。

=プロフィール=
プラン行政書士事務所  代表行政書士  中西浩子
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