プラン・インターナショナルの講演 ~社会課題に挑む。 ~国際NGOの仕事とキャリアパス~

2024/08/31
今まで何度かこのホームページでも書いていますが、私はプラン・インターナショナルでインドの女の子の里親支援をしています。その活動を広げるプラン・インターナショナルの講演に参加しましたので、ご紹介したいと思います。

1 救われた人は、救う人になる
2 山本大記氏について
3 マイノリティーとして

1 救われた人は、救う人になる
ACジャパンの支援キャンペーンになっているこのコピーを、ラジオやテレビで見かけたことがある方もいるかもしれません。プラン・インターナショナルは、誰一人取り残さない、その社会課題解決のため、教育、子どもの生長、生計向上、子どもの保護、緊急支援等の分野で活動しています。

公益社団法人ACジャパン>救われた人は、救う人になる

2 山本大記氏について
今回講演されたのは、プラン・インターナショナルのプログラムオフィサーとして、ソマリランドでFGM(女性器切除)対策と女の子、女性の医療サービス提供の活動をされている山本大記氏でした。

日本の外務省で働いた後、タイのドラマに興味を持ったことから、モデルやCM出演などの芸能活動を経て、現在のNGO 職員になったという経歴です。
ちょっと意外な経歴ですが、国家公務員として、個人の価値観を出さずにいた時と違い、モデル時代は自身の表現を磨いたといいます。もともとは国連職員になろうと考えていたそうですが、TOEFLで高い点を取り、面接でうまく答えたらなれたかもしれないが、それよりも人のために働いていきたい、そう考えて現在の職場を選んだといいます。

やりがいとして、地域の変化をミクロな視点でみることができる、政府が網羅できない部分をカバーできる、人にやさしい職場環境を挙げていました。
3 マイノリティーとして
山本大記氏のお話しで、いちばん印象的だったのは、自身がマイノリティーだったと話されていた点です。
中高時代から社会が「男」と「女」と画一的に分断されていることに違和感を覚え、ジェンダーに関心を持ち始めたそうです。
官僚時代には「男だから朝まで働いて当たり前だ」といった風潮があったり、モデル時代は男性性を強調するためにわかりやすく筋肉を構築することを求められたりするなど、さまざまな業界を経験するなかで画一的なジェンダー感の押しつけに悩む人は多くいることに気づいたそうです。
性別や国籍といったものから制限をかけられることがなく、個々人が個々人の軸で自己実現できるような社会に貢献したいと考えるようになったと言います。
マイノリティーは、例えば男性ばかりの職場での女性、妊娠した女性など、少数派の立場は常に弱く、「マイノリティーでも大切にされる」社会を目指すこと、私も深く同意!です。
最後に
今回の講演の参加者は若い学生の方が多かったようですが、年を経た私の学生時代の頃と同じように、画一的なジェンダー感やマイノリティーの悩みがあるのだと感じます。
でも、今はそれが、男性にもあると、口にしてくれる比率が高くなったのが大きな変化ですね。
そう、これはまさに男女、いえ、性別に関わらず、考えて解決するしかないことですから。

山本大記氏の詳しい記事は、こちら↓も、お読みください。

=プロフィール=
プラン行政書士事務所  代表行政書士  中西浩子
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