宮古島の有機農業 ~サトウキビと島バナナ~

2025/09/08
この夏は、沖縄県の宮古島に行ってきました!
サトウキビや島バナナの収穫体験などを通じた食育と、有機農業に取り組む「オルタナティブファーム宮古」をご紹介します。

1 一面のサトウキビ畑で
2 島バナナスイーツ
3 移住して農業へ
 
1  一面のサトウキビ畑で
宮古ブルーの海に見とれて宮古空港に降り立ち、車で15分ほど道の両側とも一面のサトウキビ畑の中に、目印の看板「オルタナティブファーム宮古」があります。
代表の松本克也さんに迎えられて、まずは「サトウキビの収穫体験」からスタートです。

(1本のサトウキビは長い、重い!)
葉を落としたサトウキビを圧搾器にセットし、力いっぱいハンドルを廻すと、滴るのは透明感のある、サトウキビジュースです。さっぱりした自然の甘み、野菜の旨味が感じられます。糖度計で計ってみると、18度!(ちなみにスイカ12度、甘いフルーツトマトが15度くらい)さすがにお砂糖の原料です。

(糖度計でサトウキビジュースを計測)
2 島バナナでスイーツ
次は、濃縮された黒糖を使って、「バナナスイーツづくり」にも挑戦しました。
私が持っているのは、蕾(花包)で、外皮をむくと花の根本に赤ちゃんバナナが並んでいます。

(バナナと蕾(花包))
さて、フライパンで煮つめた黒糖をバナナにからめて、バナナアイスを添えます。
島バナナは小ぶりで、少し酸味があり、スイーツ加工に向いている、と感じました。

バナナは、ぐるりとらせん状に結実していくことで、効率よく日が当たるし、房同士もぶつかりません。
バナナの繊維で糸を紡いだのが「芭蕉布」で、宮古上布にも利用されてきました。この繊維はたいへん丈夫で、縄として使用されたり、紙幣にも使われたりしているそうです。こんな雑学トリビアも聞くことができました。

3 移住して農業へ
楽しい食育プログラムは、説明のパンフレットも充実しています↓

栽培だけでなく、歴史や砂糖の製造工程、副産物の利用方法など、わかりやすくまとめられていて、松本さんの説明も丁寧です。
なにより、印象的だったのは、農薬・科学肥料を一切使用していない有機JASマークのサトウキビ、バナナを作っていること。

オルタナティブファーム宮古の代表の松本さんの強いこだわりが伝わります。
2012年、食と農に興味を持ち、宮古の自然にほれ込んだ松本さんは、家族で移住してきました。それまでは自動車会社で技術開発の仕事をされていたので、まさに大ジャンプの飛び込みです。
手間暇がかかり、結果をだすのが容易ではない有機農業への挑戦は、試行錯誤の繰り返しだったそうです。それでも、有機農業のみならず、食育活動にも取り組んで、第6回食育活動表彰では、消費・安全局賞受賞という結果を残されています。

ウェブサイトの会社紹介の松本さんの挨拶には、こうありました。
「初心を忘れることなく、先人が育み、守ってきた宮古島の自然・文化資産を礎にお客様と共に、喜びと感動を創造します。」

最後に
いかがでしたか。興味を持たれても、「なかなか宮古島までは、行けないな・・」という方にも、体験キットが事前に送付されリモートでの食育体験もできます。
五感を刺激する楽しい体験ができますので、ぜひ、お試しあれ!


=プロフィール=
プラン行政書士事務所  代表行政書士  中西浩子
日本で暮らしたい、農業をはじめたい
さまざまな思いを全力でサポートします。

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