前回の当事務所のブログ
そこで、防災週間の今、具体的な防災計画を考えるために、「髙荷智也著/今日から始める家庭の防災計画(徳間書店)」について、2回に分けてご紹介したいと思います。
1 「発災前」の対策
2 「死なない環境」に必要な要素
3 「死なない環境」作り4つのポイント
1 「発災前」の対策
序文に「家庭の防災における最優先事項は「自分と家族が死なない」 ことです。(中略)「発災後」にできることはほとんどありません。災害で生きるか死ぬかは 「発災前」の対策で決まります。」とあります。
被災者の声を参考にするは重要ですが、在宅非難で便利だったもの、生活再建に備えておくとよかったこと、これらは「生者の声」です。
大地震で倒壊した家屋に潰されて窒息された方、洪水で溺死された方、避難所で体調を崩して災害関連死された方は、どのような事前対策を講じていれば死なずにすんだのか。
家族の防災を考えるスタート地点は、生き延びたところからではなく、大地震ならば揺れている最中、台風や大雨ならば自宅が水に飲み込まれている状態でも、「死なない」ための準備を行うことが重要です。
2 「死なない環境」に必要な3つの要素
安全な場所だけではなく、「死なない環境」を確保するために欠かせない要素を挙げています。
①物理的に安全な空間・・(津波、浸水、土砂災害など)生じる場所が決っている所で暮らさない。あるいは素早い避難。
(大地震、竜巻、台風など)どこでも生じる現象では、建物による安全確保
②生存できる空間・・・汚染されていない空気、適切な温度、活動できる明かり
③生活できる空間・・・清潔な飲料水、栄養のある食料、衛生的な環境とトイレ
3 「死なない環境」作り4つのポイント
では、その「死なない環境」の作り方の提案です。
①災害を避ける・・噴火・津波・浸水・土砂災害のような生じる場所が決っている自然現象は、土地・建物条件で「避ける」
②災害を耐える・・大地震・台風のようなどこでも生じる現象は、自宅の建物で受け止める。自然現象を災害にしない準備
③災害から逃げる・・津波、浸水、土砂災害など避難すれば、命を守れる災害で死なない準備。素早く安全に「逃げる」
④災害をしのぐ・・インフラの停止によりジワジワと死なない準備。防災備蓄品の準備
まとめ
災害で死なない環境は、「自助」で作ることが重要です。「公助」を受けられるのは、「生きている人」への支援となります。消防や自衛隊が即座に出動しても、救えるのは「災害で即死しなかった方」だけです。
また、自治体からの避難指示などもありますが、スマートフォンが普及し、今ではだれでも無料で災害情報を得られます。避難情報は「きっかけ」でしかありません。
判断を下すのは自分自身です。行政に殺生与奪権を預けない。避難のタイミングは自分で握る!ことです。
参考:髙荷智也著/今日から始める家庭の防災計画(徳間書店)
=プロフィール=
プラン行政書士事務所 代表行政書士 中西浩子
日本で暮らしたい、農業をはじめたい
さまざまな思いを全力でサポートします。